メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター 製品画像
メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター 製品画像

How Hasami Coffee Filters are made

波佐見焼コーヒーフィルターができるまで
KV Melittaロゴ

波佐見焼(はさみやき)コーヒーフィルターができるまで

日用食器としても人気の波佐見焼による
メリタのコーヒーフィルター(ドリッパー)

いまや普段使いに最適で、おしゃれな食器の代名詞にもなっている波佐見焼。
その歴史は古く400年以上も前から時代に合わせて柔軟に変化を遂げてきた焼物(磁器)です。
2024年4月、メリタのコーヒーフィルター(ドリッパー)に新たに波佐見焼のコーヒーフィルターが仲間入りしました。
日常で気負うことなく使っていただきたい、そんな気持ちを込めたアイテムです。

 

 

伝統よりも革新!?時代に合わせて変化する波佐見焼


波佐見焼の故郷 波佐見町

波佐見焼の故郷 長崎県波佐見町 風景

波佐見町は長崎空港から車で1時間ほど。長崎県のほぼ中央の内陸部に位置し、県内では唯一海に面していない、山間の緑豊かな町です。お隣には柿右衛門などで知られる有田があります。

江戸初期から昭和40年代までの約350年もの間、磁器の原料となる陶石をかつて採掘した採石場があり、この原料があったからこそ、焼物が地場産業として根付いていきました。安土桃山時代後期に朝鮮陶工によって技術が伝来し、江戸時代の中期には、世界最大級の登り窯が波佐見に作られ、庶民が使う日用食器が大量に生産されるようになりました。

時代に合わせて変化する、柔軟な波佐見の人たちと波佐見焼

波佐見焼は400年の歴史がありながらも決して古臭くなく、使い勝手の良さや丈夫さもさることながら、豊富なデザインで感度の高い若者にも人気を博しています。食卓はちゃぶ台からテーブルへ、料理の多様化など、波佐見焼は古くから時代の変化やニーズに合わせて柔軟に変化し続けてきました。

 

波佐見焼のもう一つの特徴は「分業制」で作られているということです。それぞれの工程を違う工房で行い、リレー方式で完成させます。それぞれがプロフェッショナルだからこそ、質が高い磁器を大量に生産することを可能にしています。特に面白いのは、違う工房同士いわばライバル、という関係性だったとしても、困ったことがあれば技術を教えあったり、相談したりすることもあるというところ。波佐見の人たちの柔軟な人柄が現在までの波佐見焼に反映されているのです。

波佐見焼の故郷 長崎県波佐見町 窯元の古い煙突

▲今は使っていない煙突に自然にひょこっと生えた木。 窯元さんのシンボルツリーなんだとか。

波佐見焼コーヒーフィルター(ドリッパー)ができるまで


分業制の波佐見焼

 

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー

分業制がとられている波佐見焼。メリタの波佐見焼コーヒーフィルターももちろん、分業制で作られています。

●型作り:型屋さん
●生地作り:生地屋さん
●素焼き/(絵付け)/釉薬/焼成:窯元
(メリタの波佐見焼コーヒーフィルターでは絵付けの工程はありません)
●検品/出荷:商社

このような工程を経て波佐見焼コーヒーフィルターが出荷されます。

 

波佐見焼コーヒーフィルターの出荷まで

■型作り(型屋さん)
メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

▲図面から作り上げた、型を作る用のフィルター模型

 

コーヒーフィルターのベースとなる「型」を作るのが「型屋さん」と呼ばれる職人。図面をもとに、立体的な石膏型を作ることで大量生産を可能にします。時には無理難題もあるそうですが、何度も試作し修正して、最終的な型に仕上げます。

 

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制  メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

■生地作り(生地屋さん)

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

型屋さんが作った型から生地を作るのは「生地屋さん」と呼ばれる職人の仕事。メリタのコーヒーフィルターは「鋳込み成形法」(圧力鋳込み)と言って、石膏型に圧力を加えながら泥しょう(液状にした坏土)を注入して成形します。ある程度の水分が抜けたら、型から外し乾燥させます。

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制  メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

▲左側は乾燥途中。カフェラテを連想する色合い。 完全に乾くと白くなります。

■素焼き・釉薬・焼成(窯元)
素焼き

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

生地を焼き、いよいよコーヒーフィルターに仕上げるのは窯元のお仕事。生地に強度を持たせるために約900度の低温でじっくりと焼き、生地から水分をなくし、堅く引き締まった生地に仕上げ施釉に備えます。

 

釉薬

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制  メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

釉薬を器にむらなくかけ、本焼成に備えます。釉薬とは磁器の表面を覆う薄いガラス質のこと。釉薬をくぐらせるタイミングや、メリタのフィルターの特徴である一つ穴に詰まった釉薬を取り除いたりと、細心の注意を払いながらも手早く、リズミカルに進められていきます。

 

焼成

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

施釉をかけたあと十分乾燥させたら、いよいよ本焼成。焼成で器を磁化させることにより、吸水性が抑えられ硬度が上がります。メリタのコーヒーフィルターを焼き上げる窯元さんでは、ハイブリット型の窯を使用しており、燃料や排気などの環境にも配慮されています。およそ1300度の高温で約11時間で焼成し、約11時間かけてゆっくりと冷却、窯入れから窯出しまでに約22時間かかります。

 

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

▲左が素焼き、右が完成品。焼きあがると約10%小さくなります。

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制  メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

▲メリタの波佐見焼コーヒーフィルターは上質な「天草天然陶石」を使用。特有の透き通るような光沢を放つ。

 

■検品・出荷(商社)

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 分業制

完成した波佐見焼コーヒーフィルターは、商社で一つ一つ、厳しい基準で検品され、丁寧に箱詰め・梱包されていよいよ出荷となります。

 

完成までにこれほどたくさんの工程を経ている波佐見焼コーヒーフィルターですが、分業制であるからこそ、それぞれに特化した職人さんたちによるプロの仕事で、高いクオリティで作ることを可能にしています。

「コーヒーを淹れる」が、みんなの「うれしい」に。


日用食器として親しまれている波佐見焼で作ったこのコーヒーフィルターは、ぜひ日常で肩ひじ張らずにリラックスして使っていただきたいアイテムです。ご自分で飲むときも、誰かにコーヒーを淹れてあげるときも、「コーヒーを淹れる」ということが、みんなの「うれしい」につながりますように、という我々メリタジャパンの思いが込められています。

 

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター ドリッパー 「コーヒーを淹れる」が、みんなの「うれしい」に。

▲生地屋さんにて。初めてのハンドドリップ。みなさんが心配そうに見ていましたが、美味しく入れることができ、みなさんこの笑顔。

 

 

 

メリタ 波佐見焼コーヒーフィルター

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